検証対象

【悲報】参院選でいよいよピンチの自民党 石破氏ゲルさん、突然、今まで散々否定していた“減税”を約束してしまうw
まとめサイト「JAPAN NEWS NAVI」関連アカウントのX投稿(2025年7月13日、約2400リポスト)(アカウント凍結済み)
(※動画付き投稿)
判定

石破氏の述べた「減税」とは消費税ではなく、既に実施が決定している所得税の減税を指している可能性がある。
ファクトチェック
検証対象の投稿では、テレ朝NEWSが7月13日に配信した記事から動画を転載し、自民党総裁の石破茂首相が「突然、今まで散々否定していた“減税”を約束」したと主張している。
参議院議員選挙(2025年7月20日投開票)に向けた選挙戦で、自民党は物価高対策として野党が掲げる消費税減税に反対し、代わりに現金の給付を主張している。
同様の投稿は別のユーザーによってもされており、こちらは約1.1万リポストを獲得している。

なお、これら2つのアカウントは一見一般ユーザーのようだが、まとめサイト「JAPAN NEWS NAVI」の関連アカウントとして登録されている。

本稿執筆現在、2つのアカウントはどちらも凍結され閲覧できなくなっている。
「消費税」とは言っていない
この動画は、石破氏が7月13日に熊本県菊池市で行った応援演説の一部を抜粋したものだ。演説の全体の様子は、FNNプライムオンラインがYouTube上に公開している。それによれば、この時の石破氏の発言は以下のようなものである。
今さえ良ければいいのではありません。自分たちさえ良ければいいのではありません。私たちは物価上昇、これを上回る賃金上昇。昨年は30年ぶりの賃金上昇、今年はそれをさらに上回る。だけど、それよりも物価上昇が上回っている。だとすれば、最も困っている人に、早く、手厚く、手当てをする。それが我々自民党、公明党の政策であって、減税もしますが、困っている人に手厚く、賃金まだ上がらないな、子供いっぱいいるな、そういうとこに手厚く素早く、手厚い支援をしていく。それを組み合わせながら、我々はこの国を確かな方向に導いてまいります。
熊本県菊池市での石破氏演説(2025年7月13日)より(FNNプライムオンラインYouTube投稿動画より文字起こし)
このように、石破氏は与党の政策として「減税」について言及しているものの、「消費税」とは言っておらず、何の税を減らすと言っているのかはここでは明らかでない。したがって、この発言だけをもって石破氏が今まで反対していた消費税減税の実施を約束したとは判断し難い。
政策集には「所得税減税」
一方、自民党は参院選に向け7月2日に発表した政策集の中で、「一人2〜4万円の『所得税減税』」を予算に盛り込んだことをアピールしている(p.1)。また、HP上の同日付記事でも、「12月には総額1.2兆円規模の所得税減税を実施し、1人当たり2~4万円手取りが増えることも決定しています」と説明している。
所得税のいわゆる「103万円の壁」を見直し手取りを増やすことなどを盛り込んだ税制改正関連法は、与党と国民民主党との協議を経て2025年3月に成立しており、12月から施行される(参照1、2、3)。
これらのことから、石破氏が演説で述べた「減税」とは、既に実施が決定している所得税の減税を指しているとも考えられる。
石破氏が単に「減税」としか言っていない以上、消費税減税のような「今まで散々否定していた」主張をしたと断定することはできず、まして「約束」したと言うことはできない。したがって、検証対象の投稿は「ミスリード」と判定する。
取材に「所得税減税」と説明
リトマスでは自民党に対し、書面で本件に関する取材を行った。以下はその質問と、自民党本部政務調査会からの回答である。
1)石破総裁が今まで否定していた減税を主張したとする情報は事実でしょうか。
(答)
以下、当日の演説の該当部分を起こしたものですのでご確認下さい。
添付の画像(党の政策ビラ)にもある通り、我が党は物価対策に関し、令和7年度税制改正で行った所得税減税と、今回の公約に盛り込んだ給付措置をセットで扱っており、ここでの発言も、その文脈に沿ったものです。
(※筆者注:石破氏演説文字起こしは省略。添付画像は下掲)2)当該演説における石破総裁の「減税もしますが」とのご発言はどのような意図でされたものでしょうか。
(答)
この発言は、令和7年度税制改正における所得税の減税(具体的には本年の年末調整から実施される)を指したもので、新たな減税を行うことを表明したものではありません。

(大谷友也)






