ファクトチェック方針
ファクトチェックとは?
ファクトチェックとは、ネット上で拡散された情報など、社会的影響の大きな言説に対して、その内容が事実に基づいているかどうかを客観的に検証する活動です。
原則
世界のファクトチェックメディアで構成される「国際ファクトチェック・ネットワーク(IFCN)」では、特定の主義主張に偏らないことや情報源の透明性を確保することなど、公正で明確なファクトチェックを行うための国際原則を定めています。
日本でもファクトチェックの普及団体である「ファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)」がガイドラインを定めており、リトマスはIFCNやFIJの指針に則って検証活動を行います。
検証対象の選定基準
検証の対象となるのは「客観的に真偽を判断可能な事実に関する言明」のみであり、主観的な認識・意見・主張・論説などに対する評価は行いません。
検証の対象は、オンライン・オフライン上の、個人・企業・団体などによる、発言・文章・画像・映像など、公に発信されたあらゆる情報を含みます。
また、大規模に拡散された発信、公人や著名人の発言、社会的関心の高い話題、個人や団体の名誉に関わる誤情報など、総合的な見地から特に重要な言説を優先的に検証します。
調査方法
検証にあたっては、客観的に確認・追跡可能な証拠を提示します。その際の出典・情報源は明確にし、また可能な限り一次資料を用います。
必要な場合、関係各所への取材を行い、正確な情報を収集します。その際の返答内容は趣旨あるいは全文を改変すること無く公開します。
記事公開のプロセス
リトマスでは、ファクトチェック記事の質を保つために、1つの案件ごとに少なくとも3人が関わるようにしています。
公開前に読者の視点でチェックする担当者(レビュワー)を2人置き、検証内容に問題がないかどうか、わかりにくい点がないかどうか等、慎重にチェックしています。
全てのファクトチェック記事は、編集長の最終チェックを経て公開しています。
公平・公正な検証のために
リトマスはあらゆる思想・信条に対して中立であり、いかなる政治的団体・主張に対しても組織として支持あるいは反対の表明をすることはありません。
編集に関わるメンバーはいかなる政治的団体にも直接関与せず、特定の政治的主張の影響を受けることはありません。
検証対象とする情報には、主張内容に関わらず同じ選定基準・検証手法を用います。
レーティング
情報の正確性判定(レーティング)は、FIJの基準を参考にしつつ、以下の通りとします。
事実と異なる記述は無く、重要な要素が欠けていない
一部に事実と異なる記述があるが、主要な部分・根幹は事実に即している
直接事実と異なることは述べていないが、暗示、誇張、重要な要素の欠落などにより、誤解の余地が大きい
事実に即した部分とそうでない部分が混じっていて、全体として正確性が欠如している
事実でないと断定できないが、事実とみなすための証拠・根拠が無いか非常に乏しい
全て、もしくは根幹部分が事実と異なる
全て、もしくは根幹部分が事実と異なり、また事実でないと知りながら述べた疑いが濃厚である
真偽を証明することが困難で、事実でない可能性が強くはないが否定もできない
主観的な認識・意見などに関する言明であり、真偽の観点で検証できない
訂正方針
事実誤認、重要な事実の欠如、レーティングの再考など、検証の不備が発覚した場合は速やかに訂正を行います。
その際、訂正の箇所・内容・日時を明示し、こちらの一覧ページに掲載します。
ただし、誤字等の軽微な修正はこの限りではありません。
訂正が必要と思われる記述を見つけた場合は、下記の連絡先へご指摘ください。
ただし、検討の結果訂正を要しないと当方で判断した場合は対応しない場合もあります。
検証記事の公開後に取材先から遅れて返答があった場合や、検証対象となった情報の訂正・修正・削除を把握した場合も、その旨を追記することがあります。
IFCN原則への準拠
2023年8月、リトマスは国際ファクトチェックネットワーク(IFCN)の認証団体となりました。
IFCN認証団体は、公正・公平で質の高いファクトチェック機関としての責任を果たすため、「Code of Principles」と呼ばれる原則に準拠する必要があります。詳細はファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)による解説もご参照ください。
認証団体にこの原則への重大な違反があると思われる場合、誰でもIFCNへ申し立てを行うことができます。詳細はIFCNのページをご覧ください。
連絡先
ご意見・ご感想や、情報提供、訂正の要求などは、お問い合わせページからお寄せください。
ファクトチェックのリクエストも、お待ちしております。
ただし、前述の選定基準に照らし、検証を行うか否かは当方にて判断いたします。