検証対象

ドローンで撮影された静岡県の水害。 マジで悲惨すぎる…
(※画像付き投稿)

一般ユーザーのTwitter投稿(2022年9月26日、約3600RT)

判定

虚偽

判定の基準について

これはAIによって作出された画像であり、実際の被災状況を表したものではない。

ファクトチェック

台風15号による大雨の影響で、静岡県では9月23日頃から土砂崩れ住宅の浸水停電断水などの被害が発生。26日、知事は陸上自衛隊に災害派遣を要請した

ツイートには、あたかも氾濫した川に多数の建物が沈んでいるかのような3枚の画像が添付されている。

画像には不自然な点

しかしながら、画像にあるような極めて大規模な河川氾濫・洪水の被害はこれまでに報告・報道されていない。

3枚の画像をよく見てみると、多くの不自然な点があることが分かる。まず全体的に、これが静岡県内のどの場所なのかが特定できない。住宅密集地のようでありながら所々に山林のような大きな木が生い茂っていたり、車や電柱がどこにも見当たらなかったりと、実在の街の様子としては不可解な特徴がある。

画像を拡大するとさらにおかしな点が色々と目に付く。以下の箇所では、水上の様子と水面に映る像の形が違っている。

画像1枚目左中央部、2枚目中央上部の拡大図
画像3枚目左上部、3枚目中央部の拡大図

また、以下の箇所では描写がいびつになって何が写っているのか分からなくなっていたり、奇妙な物体や構造が写っていたりしている。

画像1枚目左下部、2枚目中央上部の拡大図
画像3枚目左上部、3枚目右上部の拡大図

こうした特徴は、この画像が実際の光景を写したのではなく、機械的に生成されたものであることを示唆している。

投稿者が偽造を認める

ツイートの投稿者はその後、これらの画像がAIツール「Stable Diffusion」によって偽造されたものであることを認める投稿を行っている。一方で、謝罪の体の文章の末尾には「ばーか!ww」などの挑発的な言葉も加えられていて、本心から反省しているわけではないようだ。

投稿者が偽造を認めたツイート(部分)

BuzzFeedの取材に対し、静岡県の担当者は、「浸水はしたが、現在、水は引いている。水の勢いからも、今回の大雨被害ではない」「デマ画像の流布はやめて頂きたい」などとコメントしている。

検証対象のツイートは、リトマスのファクトチェックのレーティングにおいて「事実でないと知りながら述べた疑いが濃厚である」とする「虚偽」に該当する。

(大谷友也)

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