検証対象

グアムにきてる、台風がこの世の終わりレベル🌪
(※海外ユーザーの投稿動画を引用)

一般ユーザーのTwitter投稿(2023年5月29日、約4400RT)

判定

誤り

判定の基準について

この動画は、2018年にアメリカ・フロリダ州で撮影された映像に、後から竜巻を合成で付け加えたものである。

ファクトチェック

2023年5月24日夜から25日未明、アメリカ領グアム付近を台風2号(国際名マーワー)が通過し、現地では停電や断水などの被害が出た(参照)。

検証対象のツイートでは、恐らくはこの台風2号のことを指して、海外のTwitterアカウントが5月28日に投稿した動画を引用している。この10秒間の動画では、風によって住宅の屋根が吹き飛ぶ様子が映り、その住宅の後ろには巨大な竜巻のような物が見えている。

オリジナルの動画は

しかし、この動画に映っているのは実際には台風2号でもグアムでもない。さらに、竜巻の部分は元の動画に合成で付け加えられている。

元の動画は2018年10月、アメリカ・フロリダ州のパナマシティビーチで撮影された、ハリケーン・マイケル(参照)の被害の様子である。投稿したのは、嵐や竜巻を追跡して撮影する専門家・ストームチェイサーのグループだ。この動画の問題のシーンには、竜巻のような物は映っていない。

竜巻は合成

竜巻が映った動画は、台風2号が発生する前の5月16日にはYouTube上に投稿されているのを確認できる。このYouTubeアカウントは竜巻などの自然災害をテーマにした動画を主に投稿しているが、その多くはコンピューターグラフィックス(CG)などを使い加工されたもののようだ。

2つの動画の各シーンを比較すると、元の動画の画面が縦長に切り取られ、竜巻が追加されていることが分かる。

左:竜巻が付け加えられた動画 右:加工元と見られる動画

以上のように、この動画はグアムではない上、一部が加工されているため、「誤り」と判定する。

(高倉佳子、大谷友也)

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