検証対象

🙏←これ手を合わせて「ごめん」してる絵文字だと思って使ってたんだけど、本当は「ハイタッチ」らしい

一般ユーザーのTwitter投稿(2022年2月3日、約1.5万RT)

判定

不正確

判定の基準について

現在多くのデバイスで2つの手の形のみの絵で表示される「🙏」だが、絵文字検索サイト“Emojipedia”によると、最初は手を合わせて「依頼」や「感謝」を表すためにつくられた。例えば旧式の絵文字では、手だけでなく、人物も描かれた絵文字になっている。現在「🙏」は派生した意味の「ハイタッチ」で使われることはあるが、本当の意味はハイタッチである、という内容は不正確だと考えられる。

ファクトチェック

絵文字検索サイトでは「依頼」「感謝」「祈り」、「ハイタッチ」は派生した意味

絵文字検索サイト “Emojipedia” では、「🙏」の主な用法が掲載されている。それによると、両手のひらを合わせる仕草で「依頼」や「感謝」を表しており、「祈り」の意味で使用する場合もあると記載されている。

「🙏」には旧式の絵文字も存在しており、2003年のKDDIや、2014年のAndroidでリリースされたバージョンでは手を合わせながら目を閉じている人物の様子が「🙏」の絵文字として使われている。このことからも、本来は「1人の人間」が行っている仕草だと考えられる。

2003年にKDDIでリリースされた絵文字
2014年にAndroidでリリースされた絵文字

また、iPhoneに「ごめん」や「Thank you(ありがとう)」「pray(祈る)」と入力してみると、キーボードの予測変換に「🙏」の絵文字が挙がる。しかし「ハイタッチ」や、英語でハイタッチを意味する「high five」を入力したとき、候補には別の絵文字が表示される。

同様の論争は過去にも

この絵文字が本来「ハイタッチ」を意味するという主張は、2014年2019年などにたびたび拡散されてきた。絵文字の用法を研究し、 Emojipediaの編纂や絵文字の意味分析を行うJohn M. Kelly氏は、2019年4月に“Emojipedia”に投稿したブログで “It is only occasionally applied as a high five, often in reference to the “high five” myth”「この絵文字がハイタッチがハイタッチとして使用されることはたまにしかないが、その多くが『ハイタッチ』の俗説について語る文脈である」と、日常的な会話で頻繁に使われる用法ではないとの見解を示している。また、サンスクリット語・ヒンディー語の「ナマステ」や、仏教の合掌、日本語の「いただきます」など、挨拶の意味なども持っているという。

ツイートの発信元によるコメント

今回のツイートの発信元は2月4日、自らのツイートに返信する形で「面白い知識だと思って勢いのまま誤解を招く書き方をしてしまいましたが、もちろん『祈り』『依頼』『感謝』…等の使われ方も正しいです。『ハイタッチ(high five)』の用例もあるという併記です。意味は異なるのにどちらも文脈次第で成立してしまう点が興味深いというご紹介の意図でした」とコメントしている。

(小俣杏香、武藤珠代)

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