検証対象

【衝撃】 チームみらい、候補者の名前すら覚えてない⁉️どういう事⁉️
一般ユーザーのX投稿(2026年2月9日、約2600リポスト)
(※別のユーザーの動画付き投稿を引用)
判定

この時は開票速報で獲得議席数のみが報じられ、具体的にどの候補が当選確実なのかは判明していない状況だった。
ファクトチェック
2026年2月8日投開票の衆議院議員選挙で、参議院議員の安野貴博氏が党首を務めるチームみらいは11議席を獲得し、結党後初の衆院選で躍進した(参照)。
検証対象の投稿が参照している動画は、8日の午後8時6分に「ニコニコニュース」公式アカウントが投稿したもので、長さは約59秒。安野氏が「やりました!7議席」と言いながら党幹事長の高山聡史氏と共に拳を突き上げた後に、画面外の人物が「ちょっとね、まだ心が、心が追い付かないです。名前を知りたいですね」と言う声が聞こえる。その後動画終了まで50秒ほど、安野氏と高山氏は手元のタブレット端末や横の方向を見るなどしていて、途中安野氏が「7」とつぶやいた以外はほぼ無言のままである。
検証対象の投稿は、この動画を基に、安野氏らが当選した自党の候補者の名前を覚えていないと批判している。同様の投稿は他にも拡散されており、数千リポストを獲得したものも複数ある。

速報段階で当選人数のみ判明
しかし、安野氏らが「(当選者の)名前を知りたい」という言葉に答えなかったのは、候補者の名前を覚えていなかったからではない。この時点では報道で獲得議席数のみが伝えられ、具体的な当選者が誰かは判明していない状況だった。
元の動画は、午後8時の投票締め切り以降のチームみらい開票センターの様子を中継したニコニコ生放送の一場面で、YouTubeではその10分ほど前からの映像を見ることができる(それぞれ1:52頃から、11:50頃からが問題のシーン)。
YouTube8:46頃から自己紹介しているように、会場の司会進行を務めていたのは、党事務本部長で安野氏の妻の黒岩里奈氏だ。問題のシーンで「名前を知りたい」と言っていた画面外の人物はこの黒岩氏で、検証対象の投稿が引用している別のユーザーの投稿で発言者を「記者」としているのは誤りである。
YouTube9:55頃の黒岩氏の発言から、開票センターではNHKの開票速報が流されていることが分かる。午後8時の投票締め切り直後、NHKではチームみらいの獲得予測議席数を7〜13議席と報じていたが、午後8時1分50秒頃、このうち現時点で獲得が確実となった議席数を7議席とした。この「7議席」が表示されたのが、ちょうど問題のシーンと同時刻にあたる。

この時点で報じられたのは議席数のみで、具体的にどの候補が当選確実となったのかはまだ判明していなかった。黒岩氏が「(当選者の)名前を知りたい」と言ったのはそのためで、安野氏らに対し答えを求めたわけではないと考えられる。
チームみらいの最終的な当選者11人は全て比例区からの出馬であり(参照)、誰が当選となるかは党の獲得票数や重複立候補者の小選挙区での状況などにより徐々に確定する。そのため、党としての議席獲得が確実になっても誰が当選者になるか即座に判明しないことは十分に起こり得る。
以上のことから、安野氏らが返答しなかったからといって候補者の名前を覚えていなかったことを意味するのではないため、検証対象の投稿は「誤り」と判定する。
黒岩氏はX上で、問題の動画を「放送事故」と評する投稿を引用した脳科学者の茂木健一郎氏の投稿に対し、「当然のことですが、安野や高山さんが候補者の名前を知らないなんてことはありません。 数字ではなく、仲間の誰が当選したのか、 一刻も早く知りたいと願っていたときのシーンです」と自ら反論している。
(大谷友也)






