検証対象

岸田総理『いつでも北方領土を取り返す準備は出来ている』ウクライナと呼応し東西挟み撃ちも辞さず

まとめサイト「Tweeter Breaking News-ツイッ速!」記事タイトル(2022年3月18日)

判定

誤り

判定の基準について

岸田首相が「いつでも北方領土を取り返す準備は出来ている」「ウクライナと呼応し東西挟み撃ちも辞さず」という趣旨の発言をした事実は無い。

ファクトチェック

ロシアによるウクライナへの侵攻に伴い、日本とロシアの北方領土を巡る問題についても注目が集まっている。

こうしたなか、まとめサイト「Tweeter Breaking News-ツイッ速!」(以下「ツイッ速」)が「岸田総理『いつでも北方領土を取り返す準備は出来ている』ウクライナと呼応し東西挟み撃ちも辞さず​​」と題する記事を投稿(アーカイブ)。本稿執筆時現在、記事はTwitterアカウントからの投稿で約700RTを獲得している。

発言の事実は無い

「ツイッ速」の記事では、2022年3月17日の毎日新聞の記事が引用されている。毎日新聞は「岸田首相、露は北方領土『不法占拠』 ウクライナ侵攻で姿勢修正」という見出しと共に、岸田文雄首相の発言を以下のように報じた。

岸田文雄首相は17日の参院予算委員会で、ロシアによる北方領土の実効支配について「法的根拠がなく、不法占拠されているという立場だ」と明言した。(中略)

首相は「領土問題に関する我が国の立場や、高齢の元島民の思いに応えたいという私の思いはいささかも変わらない」としつつ、ロシアのウクライナ侵攻を念頭に「この状況に鑑みれば、平和条約交渉の展望について申し上げる状況にはない」と述べた。(後略)

毎日新聞2022年3月17日

毎日新聞の記事では、ロシアによる北方領土の実効支配について「不法占拠」という言葉が使用されたことについて取り上げられているものの、「いつでも北方領土を取り返す準備は出来ている」「ウクライナと呼応し東西挟み撃ちも辞さず」という趣旨の発言は掲載されていなかった。

また、この発言があった参議院予算委員会の映像を確認したが、岸田首相が「ツイッ速」記事タイトルにあるような発言をした事実は無かった。

情報検証JPでは3月28日に、岸田首相がこうした発言をした事実があるかについて岸田文雄事務所にメールで問い合わせたが、期限までに回答は得られなかった。今後回答があった場合は追って本記事に記載する。

従って、「岸田総理『いつでも北方領土を取り返す準備は出来ている』ウクライナと呼応し東西挟み撃ちも辞さず​​」という「ツイッ速」の記事タイトルは誤りであると判定した。

(小俣杏香、鳥尾祐太)

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