私たちがこの新しいファクトチェックメディアを立ち上げ、記事の公開を始めたのは、2022年1月8日。当時は「情報検証JP」という名称で、プラットフォームとしてnoteを使っていました。その後名称の変更や、自前のサイトへの移行を経て、私たちのメディア「リトマス」は今日ちょうど1周年を迎えました。

日本初となるファクトチェック専門メディアを、大手メディアの経験を持たない市民メンバーの手で作り上げるという野心的な試みは、読者や支援者の皆さんのご支援・ご協力が無ければ成り立ちませんでした。とりわけ、7月から始めたクラウドファンディングでは、300人を超える支援者の方々から目標額を上回る330万円以上のご支援を頂き、資金面での大きな力となったと共に、リトマスに向けられる期待の大きさを実感する機会となりました。

今日までの1年間に私たちが発表したファクトチェック記事は計61本。一見多いように見えますが、私たちが当初掲げていた年間100本という目標には到底届いていません。世の中に蔓延する誤った情報・誤解を招く情報の莫大な数に比べたら、まだまだ満足できるものではありません。

昨年は長引くコロナ禍、参議院議員選挙、ウクライナ侵攻など、国内外の大きなニュースが様々な情報混乱を引き起こしました。また、面白画像・動画のような日常目にするちょっとした情報にすら、誤ったものが多数含まれる世の中になっています。ネット上の情報だけでなく、新聞やテレビなどの大手メディアですら時には検証の必要な情報を流してしまっています。

こうした状況は、恐らく今年も同じように続くでしょう。新たな大ニュースも、毎年のように発生するものです。ファクトチェックの手を緩められる暇は無く、むしろこれまで以上にどんどん精力的に活動していかなければいけません。

リトマスはこれからも、読者の皆さんの期待に応えられるファクトチェックメディアを目指して邁進していきます。ご意見・ご感想・ご要望は、常に歓迎します。検証リクエストは、お問い合わせフォームや、Twitterハッシュタグ「#教えてリトマス」から受け付けています。また、クラウドファンディング終了後もマンスリーサポーターなどの形で引き続きご支援を募集しています。詳細はこちらをご覧ください。

本年もリトマスの活動にご期待ください。どうぞよろしくお願いいたします。

(大谷友也)

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