検証対象

毎日…被害が出ている… 今度はトマト🍅💦 全部取られた💦
(※画像付き投稿)

一般ユーザーのX投稿(2026年8月27日、約1万リポスト)

判定

誤り

判定の基準について

この画像はAIで生成されたものである。

ファクトチェック

投稿画像には、黒ずくめの2人の人物がビニールハウス内に侵入し、鉢に植えられたトマトの木を折ったり実を袋に入れたりしている様子が写っている。投稿者は「毎日…被害が出ている…」と、野菜の窃盗被害が連日起きているように述べている。

2人の人物は覆面をしていて目元しか見ることができないが、投稿へのリプライには顔立ちから外国人風に見えるという指摘が複数あり、在日外国人による犯罪の現場として見るユーザーが一定数いるようだ。

画像の人物を外国人と見なす投稿

AIの電子透かしを検出

しかし、この画像はAIで生成されたものだ。OpenAI社の検出ツールを使って画像を分析すると、ChatGPTなどのOpenAI製ツールで生成されたことを示すSynthIDが検出される。

SynthIDはAIで生成された画像や動画などに付与される不可視の電子透かしで、現在のところOpenAIのほか、開発元の親会社でありGoogle Geminiなどを提供するGoogle社などが採用している(参照)。サイズ変更や圧縮など、ファイルに多少の変更を加えてもSynthIDは機能するとされる(参照)。画像や動画などにSynthIDが含まれていれば、AIで作られた(またはAIを使って編集された)ということが確認できる仕組みだ。

ただし、GoogleのツールはGoogleのAI、OpenAIのツールはOpenAIのAIが付与したSynthIDしかそれぞれ検出しないほか、それ以外の未対応のAIツール(MidjourneyやStable Diffusionなど)で作られたファイルは判別できないため、SynthIDが検出されないからといってAI生成でないと確定するわけではない。

不自然な特徴も

問題の画像自体にも、AI生成特有の不自然な特徴はいくつか見られる。

  • 画像のトマトは茎が赤っぽくつやがあり、鋭いとげがあるように見える。これは現実のトマトの特徴とは異なる(参照1、2)。
  • 枝に付いておらず宙に浮いているように見える実がある。
投稿画像の部分拡大(矢印は筆者による)。枝や実に不自然な描写がある

また、投稿者の他の投稿を見ても、普段農業や野菜の栽培をしている様子は確認できない。そもそも、窃盗が行われている瞬間をこのように間近ではっきりと捉えた画像が存在すること自体が考えにくい。

以上のことから、この画像は生成AIで作られた架空の光景であり、「誤り」であると判定する。

(大谷友也)

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