検証対象

#一番のスパイは自民党と統一教会!! 多くの人は早よ気付け!!
(※画像付き投稿)

一般ユーザーのX投稿(2026年5月28日、約5400リポスト)

判定

誤り

判定の基準について

これは文夫妻の肖像写真を元に作られた加工画像と考えられる。

ファクトチェック

投稿された画像では、4人の人物が笑顔で並んで立っている。各人物は風貌などから、左から順に自民党幹事長代行の萩生田光一氏、世界基督教統一神霊協会(現・世界平和統一家庭連合。以下、旧統一教会と表記)創始者の文鮮明(ムン・ソンミョン)氏、文氏の妻の韓鶴子(ハン・ハクチャ)氏、そして高市早苗首相であるように見える。

旧統一教会は韓国で創設された宗教団体で、2012年の文氏の死後は韓氏が総裁となったが、韓氏は政治資金法違反罪などの疑いで韓国検察に起訴され、現在公判中である(参照12)。日本では2022年7月の安倍晋三元首相殺害事件以降、高額寄付勧誘や政治家とのつながりなどの問題に注目が集まり(参照)、解散を命じる判決が一審・二審で下された(参照)。

画像はAI加工

高市・萩生田両氏が創始者夫妻と並んで写真を撮っていたのであれば、両氏と旧統一教会との関係の親密さを表すものになり得る。しかし、これは本物の写真ではなく、加工によって作られたものと考えられる。

Google 画像検索でこの画像の詳細を確認すると、「Google AI によって生成」と表示される。この表示は、GoogleのAIツールで生成されたことを示すデータが画像に含まれていることを表している(参考)。

Google 画像検索による詳細情報より(丸囲み強調は筆者による。以下同)

元画像は創始者夫妻の肖像写真

加工の元になったのは、旧統一教会が信者向けに頒布・販売する文氏・韓氏の肖像写真と考えられる。この写真は、2013年に公式肖像写真(真尊影)に定められたとされ、教団関連のウェブサイト上にも画像が掲載されている(参照12)。

検証対象の投稿画像をこの肖像写真と比べると、文氏・韓氏の顔や服装など、上半身あたりの様子は酷似している。一方、画面下半分では、2人が手をつないでいない、文氏が脚をやや開いているといったポーズの違いに加え、韓氏の服や装飾品が違う(上着のポケットの有無と留め具の数、スカートの色、指輪の有無)などの不整合がある。

左:検証対象の画像 右:公式肖像写真(光言社の販売ページより)

もちろん、2枚が別の時に撮られた写真であればポーズや服装の違いは起こり得る。しかし、上半身の様子がほぼ一致していたり、韓氏の上着のデザインが細部だけ違っていたりするのは不自然だ。

肖像写真は報道などで取り上げられる際に上半身のみの形にトリミングされていることがあり()、直接的にはこのような上半身のみの画像を基として周囲の描写が付け足されたと推測される。

不自然な細部描写

加工によって付け足されたと考えられる部分には、他にも不自然な描写が見受けられる。

萩生田氏らしき人物は、眼鏡のレンズ周りのフレームの形が左右でわずかに異なっている(向かって左がやや細い)。また、高市氏らしき人物は胸のあたりの描写がぼやけている。

検証対象の画像を一部拡大


以上のように、検証対象の画像は文氏・韓氏の肖像写真を加工して作られたものと考えられるため、「誤り」と判定する。

(大谷友也)

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