検証対象

トランスジェンダーが女性用トイレに入ろうとするのを、男性が制止。 「妻が中にいる、絶対に通さない!」 当たり前だよね!
一般ユーザーのX投稿(2026年2月27日、約5500リポスト)
(※動画付き投稿)
判定

手前のスマホ画面との食い違いなど、不自然な描写が見られることから、この動画はAIで生成されたものと思われる。
ファクトチェック
動画は、海外のショッピングモールらしき場所で、女性用トイレの前で口論する2人の人物が映る約10秒のもの。性の多様性のシンボルであるレインボーカラーや、スカートを身に着けた人物が大声で怒鳴り、赤い帽子の人物が制止するという内容だ。
スマホ画面とずれ
しかし、細部の不自然さなどから、この動画はAIによって生成された架空の光景である可能性が高い。
まず、手前では別の人物が2人をスマホで動画撮影しているが、スマホ画面に映る様子と撮影先には食い違いがある。

右の人物がかぶっている赤い帽子はスマホ画面には映っていないし、腕の角度も異なるように見える。また、後ろで黒く見えるトイレの入り口部分や、上に掲げられた青い女性用トイレの看板も映っていない。
スマホを持つ手の指の位置も、かなり不自然に見える。
背景の人物も不自然な描写
背景では多くの人が行き交っているが、何もないように見える空間で、裏側を通り抜けるように人の姿が欠ける不自然な描写が一部に見られる。
以上のように不自然な点が複数あることから、これはAIで生成された架空の動画であり、「誤り」と判定する。
同様の動画が多数
この動画について確認できる限り、最初の投稿は海外のFacebookユーザーによる2月12日のものだ。このユーザーは、トランスジェンダー風の人物が女性用トイレに入ろうとして阻止されるというよく似たシチュエーションの動画を2月以降大量に投稿しているが、プロフィールでは「AI-generated(AI生成)」と明記している。
一方、アメリカのファクトチェックメディアSnopesは、同じようなシチュエーションのさらに別のAI生成動画について検証。作成者とされるFacebookユーザー(上記とは別)を特定し、AIツールGrokで動画を作成したとする本人の証言を得ているが、この証言が事実かどうかは不明である。
リトマスでは過去に「女子トイレに入ろうとするトランスジェンダー」とされる別の動画も検証している。この時はAI生成ではなく、役者を使って演技した動画だった。
(大谷友也)






