検証対象
民主党政権は失敗のデカさがレベチなんだよ。 株価7000円台とか想像できるか? 東南アジアの発展途上国並みだったんだぞ当時。 今、自民党に戻ったおかげで株価40000円な。
一般ユーザーのX投稿(2024年10月15日、約1600RP)
(※別の一般ユーザーの投稿を引用)
判定
日経平均株価が7000円台だったのは自民党政権の頃。民主党政権時代、日経平均株価が7000円台を記録したことは無い。
ファクトチェック
投稿者は、かつて旧民主党が政権にあった時代に、「株価7000円台」「東南アジアの発展途上国並みだった」と主張。投稿日には日経平均株価が一時4万円台を記録していることから、ここで言う「株価」とは日経平均株価のことを指していると考えられる。
「7000円台」は自民政権下の記録
民主党政権は鳩山由紀夫・菅直人・野田佳彦の3首相にわたり、2009年9月16日から2012年12月26日まで続いた。
しかし、日経平均株価が7000円台を記録したのは、その前の自民党政権時代だ。自民党・麻生太郎政権下の2009年3月10日、リーマン・ショック以降続いていた景気悪化に加え、米雇用統計の発表で景気への警戒感が高まったことなどから、日経平均株価は一時7021円28銭まで下落、終値は7054円98銭と、バブル崩壊後の最安値を記録した(参照1、2)。
その後、民主党に政権が交代して以降の最安値は2011年11月25日の8135円79銭で、「7000円台」になったことは一度も無い。
なお、日本の日経平均株価と同様に各国にはそれぞれ代表的な株価指数があるが、算出方法や通貨単位等が異なるため、「東南アジアの発展途上国並み」のように単純に比較することはできない。
投稿は誤り
民主党政権時代に8000~10000円台を上下しながら大勢としては概ね横ばいで推移してきた日経平均株価が、自民党の政権復帰後、現在まで上昇傾向を続けているというのは事実だ。
しかしながら、「7000円台」というのは民主党政権以前の記録であって、民主党政権下ではそれを常に上回っていることから、検証対象の投稿は全体の論旨に照らして「誤り」と判定する。
(大谷友也)